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銅像の中でもどういった種類のものを製作するのかによって注意すべきポイントが変わります。そこで、ここでは「胸像」を製作するにあたりおさえておきたいポイントについて解説します。胸像の種類やサイズ、台座、銘板について確認しておきましょう。
胸像とは、胸から上の部分をかたどった像のことをいいます。人物像のなかでも代表的な種類です。腕を表現するもの、しないものなど、さまざまな種類があります。
どこまでを含めるのかは胸像の中でも作品によって違いがありますが、一般的には頭から胸、または腹までの胸像が製作されています。胸部までを納めたものについては周辺との調和が取りやすい一方で、腹部まで納めたもののほうが重厚感があるのが特徴です。
室内に置く場合は頭部から胸部までのものを、屋外に置く場合は頭部から腹部までのものなど、検討してみると良いでしょう。
胸像の一般的なサイズといえば、等身を基準としたものです。ただ、離れた場所から見るように設置する場合、等身で製作してしまうと想像以上にコンパクトに見えてしまうことがあります。そのため、存在感を出したいのであれば等身大の10割のものではなく、11割以上のサイズで製作してみるのがおすすめです。
反対に、目線と同じ距離で近距離から眺められるように設置するのであれば、5~6割程度の大きさに抑えても良いでしょう。屋内に置くものについては、屋外・ホールスタイルと比較して小さめに作るケースが多いです。
どの程度のサイズが良いのかについては、銅像を設置する場所、見る位置までの距離などによって変わります。
胸像は直接床に設置するのではなく、台座の上に設置することになります。そのため、台座まで含めて一つの銅像作品といえるでしょう。どのような台座を選択するのかによっても雰囲気が異なるので、慎重に検討が必要です。
台座に選択されている素材や形、色はさまざまであり、屋外に設置される胸像には御影石が多く使われています。一方、屋内の設置でよく選ばれているのは、木材、または大理石です。
木材は軽い特徴がありますが傷が付きやすいので、木材の台座にする場合も天板は石材で作るなど工夫してみるのもおすすめです。屋外に設置する胸像の台座に木材を選択してしまうと、雨風の影響で腐食してしまう恐れがあるので注意しましょう。
設置する環境によって適した台座は異なります。また、大きさも慎重に判断が必要です。製作する前に台座の正確な大きさを確認しておき、どういった印象になるか判断してみてください。
銘板とは、銅像のタイトルや略歴、設置日、設置者などの情報が記載されている板のことで、一般的には台座に取り付けるものです。場合によっては、直接製作した胸像本体に記載することもあります。
記載される内容は銘板によってさまざまではありますが、銘板があることによって、どういった目的でその胸像が設置されたのか、いつ設置されたのかなどを記録として残すことが可能です。
台座に設置するものということもあり、台座との相性なども考えながら銘板の色、フォントなどを検討しましょう。胸像に適した銘板について提案してくれる会社を選ぶのもおすすめです。
※2…2021年7月時点で公式サイトに掲載されていた情報(等身大69cmの胸像の価格)
※3…2021年7月時点の電話調査による情報
※4…2021年7月の電話調査による情報
※5…2021年7月の電話調査による情報(料金は等身大70cmの胸像の価格)