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本記事では、銅像の原型師や彫刻家について解説しています。原型師や彫刻家の仕事内容を解説するとともに、また著名な原型師や彫刻家を紹介しています。
原型師とは、銅像をはじめ貴金属、玩具や模型、工業製品などの、ひな型や試作品などの原型つくる仕事をする人です。彫刻家は、芸術家、美術家としても立体作品、造形物としての彫刻をつくる人を指します。 しかし、彫刻家と原型師の違いは明確にされていないため、彫刻家と原型師の両方を生業としている人もいます。また、彫刻家は「造形作家」と呼ばれることもあります。
原型師の仕事は、一般的に手作業とパソコンを使ってデジタルで行う作業に分かれます。どのような製品の原型師においても、仕事をする上で国家資格などの特別な資格は必要ありません。原型師として技術があれば、仕事ができます。「フィギュア原型師」という分野があり、フィギュア原型師を目指す場合はフィギュア造形の専門学校で学んでから、フィギュアメーカーやフィギュア制作会社へ就職する流れが一般的です。
収入においては、フリーランスで働く人も多く、個人の実力や制作内容、サイズにより大きく差が出てきます。手作業での制作は時間がかかるため、CGや3Dプリンターを使ってモデリングを行う「デジタル造形師」が増えつつあるようです。
彫刻家は、木材や石、粘土、石膏、ブロンズ、鉄などの素材から彫刻を制作するのが主な仕事です。最近は樹脂やプラスチック、ガラス、紙、繊維など、素材の幅が広くなっているほか、表現内容も多様になってきています。彫刻の依頼元は個人や自治体、企業などさまざま。コンテストに出品して芸術賞や彫刻賞などを受賞することで彫刻家としての評価が上がれば、さらに広く依頼が入る場合もあります。
銅像を作成するにあたり、1番最初に取りかかるのが「原型製作」です。銅像制作の原型にはどんな種類があるのか、またどのような流れで原型が制作されるのかについて、以下のページで解説していますので、ぜひ参考にしてください。
喜多敏勝氏は、昭和29年高岡市金屋町で生まれの彫塑家です。米治一氏に師事し彫塑技術を学びました。高岡市展市長賞、富山県展入選、日展入選の受賞歴があります。クライアントの意向に沿うことが第一と考えており、これまでに大型の作品から小型のものまで、人物像はもちろん、仏像の制作依頼も数多く制作しています。
丸山幸一は富山県高岡市生まれ、1975年から伝統工芸高岡銅器のデザインを手掛けてきました。高岡伝統産業総合展大賞、富山県デザイン展努力賞、富山県展賞受賞など、さまざまな受賞歴をもっています。近年の代表作は「こち亀シリーズ」の銅像の原型制作です。亀有駅に設置されている何体もの両さんの銅像の原型製作を担当されています。
銅像の制作には原型師や彫刻家の協力が欠かせませんが、直接こうした職人の方に依頼するのではなく、銅像の制作会社に依頼をして、手配してもらうのが一般的です。以下の会社では、さまざまな銅像制作を行っています。銅像制作を検討されている方は、ぜひ問い合わせてみてはいかがでしょう。
※2…2021年7月時点で公式サイトに掲載されていた情報(等身大69cmの胸像の価格)
※3…2021年7月時点の電話調査による情報
※4…2021年7月の電話調査による情報
※5…2021年7月の電話調査による情報(料金は等身大70cmの胸像の価格)