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富山県高岡市で銅器の製作を手掛けている藤田銅器製作所について調査しました。同社の製作実績や歴史についてまとめています。
藤田銅器製作所は、江戸時代から続く鋳物師の血を受け継いた藤田家の製作工房です。銅器の産地・高岡市で400年以上、鋳物・加工・着色の技術を磨いてきた藤田家は、「伝統と革新」をモットーに掲げ、後世に残る製品づくりを目指しています。仏具や神具を中心に、ブロンズの立像や胸像、屋外用品、モニュメント、エクステリアなどを取り扱っており、オリジナル商品からオーダー品まで幅広く対応しているのが特徴です。
笠をかぶり錫杖を持った、修行僧姿の子安地蔵像の製作事例です。片手に子どもを抱き優しいお顔立ちをしています。
胸像の事例は掲載されていませんでした。代わりに扁額の製作事例をご紹介します。
3尺(約90cm)の扁額です。愛知県豊川市にある中條神社に納められ、鳥居に取り付けられました。
レリーフの事例は掲載されていませんでした。代わりに銘碑の製作事例をご紹介します。
2009年9月、奥利根水源憲章の碑が群馬県・矢木沢ダムの天端右岸に設置されました。碑銘に刻まれている憲章は、奥利根の豊かな自然環境とともに水源を活かし守る指針として、2003年に制定されたものです。碑銘の建立にあたっては憲章推進委員会のメンバーが中心となり、除幕式当日には多くの人が参列しました。
香立<桔梗・七福神・四葉のクローバー・松竹梅>、銅像 子安地蔵、中條神社 社額(愛知県豊川市)、奥利根水源憲章の碑 銘板(群馬県・矢木沢ダム) など
公式サイトに料金情報は掲載されていませんでした
公式サイトに口コミは掲載されていませんでした
藤田銅器製作所の歴史は、今から400年以上前の慶長に遡ります。加賀藩主・前田利長公が高岡に築城する際、鋳物の町である河内・国舟南の流れを汲んだ鋳物師が集められ、そのうち七人の鋳物師頭の一人が、現在ある藤田家の高祖でした。万延元年には前田利長公より鋳物師の許可証を授かり、代々、勅許御鋳物師として技を磨いてきた藤田一族。1944年(昭和19年)には藤田太市商店を創立し、1968年に現在の株式会社藤田銅器製作所として法人設立しました。近代は「善祐」の銘で数々の作品を発表、見本市等への出品を通じて日本のものづくりを広く伝えています。
1965年には、第六回全日本中小企業見本市において中小企業庁長官山本重信殿より優秀賞を受賞し、1972年には第十三回全国輸出見本市において中小企業庁長官荘清殿より優秀商品賞を受賞しています。
公式サイトに記載なし
公式サイトに記載なし
※2…2021年7月時点で公式サイトに掲載されていた情報(等身大69cmの胸像の価格)
※3…2021年7月時点の電話調査による情報
※4…2021年7月の電話調査による情報
※5…2021年7月の電話調査による情報(料金は等身大70cmの胸像の価格)