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富山県高岡市で銅像製作を手掛けているナガエについて調査しました。銅像製作におけるこだわりのほか、立像・胸像・レリーフ等の製作実績、銅像製作の料金目安、会社の歴史や対応力などをまとめています。
ナガエは商品のクオリティを追求し続けている鋳造メーカーです。安定した品質の製品・サービスを提供し、顧客満足度を向上させる企業として、第三者機関から認証(※1)されており、工業部品や建築金物を事業の基軸としながら銅像製作を手掛けています。
また、銅像は粘土原型を確認してOKを出した後の修正ができないため、粘土原型製作の過程を依頼者に随時報告しているのが特徴。粘土原型を確認する場では、依頼者が納得できるまで何度でも修正対応してくれるので、銅像のクオリティに一切妥協したくないという方におすすめです。
また、完成した銅像には3年間の無償保証を用意(※2)。銅像完成後の運搬・設置、メンテナンスや修復の依頼にも対応しています。
東京経済大学の前身「大蔵商業学校」創立者、大倉喜八郎の全身像。台座を含めて、4メートルもの大きさは圧巻の一言です。原型の参考となる素材が正面からの写真のみ。より詳細を確認するべく、東京大倉集古館と新潟県新発田市新発田病院近くの銅像を取材したほか、新潟テレビのDVD衣裳を借りて実際に着用し、折り目や使用感などを理解した上で製作に取り掛かかったとのこと。クオリティに対するナガエのこだわりが感じられる製作事例です。
2010年に文化功労者・文化勲章、ノーベル化学賞を受賞した鈴木章先生の胸像です。北海道大学工学部の化学系75周年記念会に向けてお披露目をしたいと依頼があり、製作を開始したとのこと。鈴木先生の柔和なお人柄が伝わる像にしたい、という要望を受けて作られた胸像は、完成後の式典でご本人を含めた関係各位より「非常によく似ている」「人柄がわかる」という感想をいただいたそうです。2015年の除幕式には、株式会社ナガエの社長も招待を受けて出席しています。
建設業・岩田組の創業者であり、平和祈念展望台の奉賛会会長と元枕崎商工会議所会頭も務められていた岩田三千年(いわた みちとし)氏のレリーフです。奉賛会活動に尽力された人物として、功績を称える意図で平和祈念展望台内に設置されました。こまかな表情、皺にいたるまで見事に表現され、レリーフの下のほうには略歴が綴られています。
杉山検校像、大倉喜八郎像、大村益次郎像、鈴木章先生之像、山本猛夫之像、森鴎外之像、ローランド像、ドカベン像、デビルマン像、福岡ダイエーホークス 木塚選手・藤井選手レリーフ、北海道日本ハムファイターズ初代オーナー・大社義規レリーフなど
※すべて税込価格
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ナガエは、1954年(昭和29年)11月に銅器の町・高岡にて、資本金5,000万円で創業。当時はアルミ製品用プレス金型ならびに工作機械の製作工場でしたが、2回の本社移転を経て製造設備の増強を行い、1970年にはダイカストによる美術工芸品の生産を開始しました。2年後には美術品の営業部門を独立させて、現在のナガエアート事業部の前身となる子会社を設立。2017年には地域未来牽引企業として経済産業省から表彰(※3)された実績もあります。以降、増資と組織変更を繰り返しながら順調に事業を拡大し、従業員数185名の会社へと成長。海外でも事業を展開しています。
銅像は100年先まで残るもの。将来的に修理やメンテナンスの相談が必要になるため、長く残るであろう与信管理の行き届いた大きな規模の会社に依頼できるのは嬉しいポイントです。
完成した銅像を関係各所にお披露目できるように、除幕式の手配まで対応しています。除幕式に必要な序幕布や紅白幕の用意はもちろん、プログラムの作成、都内の依頼なら司会者の手配まで実施しているとのこと。銅像建立の記念にふさわしい記念品の提案もしています。銅像製作の過程だけではなく、完成後の対応まで柔軟性と対応力の高い銅像製作会社だと言えるでしょう。
※2…2021年7月時点で公式サイトに掲載されていた情報(等身大69cmの胸像の価格)
※3…2021年7月時点の電話調査による情報
※4…2021年7月の電話調査による情報
※5…2021年7月の電話調査による情報(料金は等身大70cmの胸像の価格)